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北山敬三のブログ

「人を巻き込む」 明日のためのその1 場をつくるべし

2022.8.2 9:19 PM

「どうしたら周りの人を上手く巻き込めますか?」
と、クライアントやリーダーの方々から質問されることが多い。
私は、
「周りの人を巻き込もうとしたら、その人たちと何度も何度も話し合う場をつくること。
そして、一人ひとりの意見を最後までしっかりと聴くことです」
と答えます。

まずは、「場づくり」から。
多くの組織でお聞きするのが、話し合う場がないということ。
「だったら話し合う場をつくりましょうよ!」と提案をすると、
「忙し過ぎて時間がない、時間が取れない」と言われます。

視点を変えると、
話し合う時間を取らないから、周りを巻き込めなくなっている。
だから、あえて話し合う時間と場をつくる。
「何かを手に入れようとすると、何かを失ってしまう。何もかもが上手くいくことなどない」
「代償を払ってでも何らかの価値を得る」という考え方。
私がチームコーチングや研修を導入した企業で、時間が取れなかった組織は一つもありません。
結論から言うと、
「集まろうとしなかった。集まって話し合う価値を知らなかった」だけです。

時間を取って、場をつくりました!
でも、集まっただけでは話し合いは上手くいかないので、
世にいう「ファシリテーション」の技術が必要となります。

いきなりリーダーから、「何を言ってもいいよ!」と言われても
発言できるものではありません。
参加者は、その場が「安心」で「安全」であるかどうかを見極めるからです。
だから、話し合いのルールと進行役(ファシリテーター)が必要となります。
必要に応じて、付箋を使ったKJ法を導入することもお薦めしています。
KJ法やファシリテーションのスキルは、本や研修で学ぶと同時に、
何度もやってみることで場ができ、お互いに成長していきます。

周りの人々を巻き込んでいくためには、安心して話し合える「場をつくる」ことから始めてみましょう。