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北山敬三のブログ
「人を巻き込む」 明日のためのその1 場をつくるべし
「どうしたら周りの人を上手く巻き込めますか?」
と、クライアントやリーダーの方々から質問されることが多い。
私は、
「周りの人を巻き込もうとしたら、その人たちと何度も何度も話し合う場をつくること。
そして、一人ひとりの意見を最後までしっかりと聴くことです」
と答えます。
まずは、「場づくり」から。
多くの組織でお聞きするのが、話し合う場がないということ。
「だったら話し合う場をつくりましょうよ!」と提案をすると、
「忙し過ぎて時間がない、時間が取れない」と言われます。
視点を変えると、
話し合う時間を取らないから、周りを巻き込めなくなっている。
だから、あえて話し合う時間と場をつくる。
「何かを手に入れようとすると、何かを失ってしまう。何もかもが上手くいくことなどない」
「代償を払ってでも何らかの価値を得る」という考え方。
私がチームコーチングや研修を導入した企業で、時間が取れなかった組織は一つもありません。
結論から言うと、
「集まろうとしなかった。集まって話し合う価値を知らなかった」だけです。
時間を取って、場をつくりました!
でも、集まっただけでは話し合いは上手くいかないので、
世にいう「ファシリテーション」の技術が必要となります。
いきなりリーダーから、「何を言ってもいいよ!」と言われても
発言できるものではありません。
参加者は、その場が「安心」で「安全」であるかどうかを見極めるからです。
だから、話し合いのルールと進行役(ファシリテーター)が必要となります。
必要に応じて、付箋を使ったKJ法を導入することもお薦めしています。
KJ法やファシリテーションのスキルは、本や研修で学ぶと同時に、
何度もやってみることで場ができ、お互いに成長していきます。
周りの人々を巻き込んでいくためには、安心して話し合える「場をつくる」ことから始めてみましょう。