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北山敬三のブログ
パスを出す人、受け取る人
サッカーの試合中に解説者の方が
「〇〇選手がボールを持った時に、誰かがパスを取りにいかないと・・・」
みたいなコメントがあります。
これって、組織でもあることをご存知でしょうか?
この仕事は、あの部署の担当だから・・・
この仕事は、△△さんの役割だから・・・
これって、誰もパスを取りに行っていない状態。
状況は分かっていても、誰も具体的に動いていない。
見ているだけ・・・。
傍観者とも言います。
そんな時に誰かが、
「こっちへ蹴って」と声をかけたり
あるいは、
スペースを作るために走り出したりすると、
敵にも隙ができ、そこへ向けてキラーパス!
組織でいうと、
「何か手伝うことあるかな?」
とか
「もしかして、困っているんじゃない?」
あるいは
「この仕事は、この資料が役立つと思うから用意しておいたよ」
こういったところでしょうか。
一方で、
「誰か助けてくれ~」
とか
「◇◇で困っているんです」
などと、具体的に言ってくないと分からないという人もいます。
要するに、
「具体的にどうして欲しいか、言ってくれなきゃこっちも動けないんだ」
という上司です。
組織では、このSOSを大きく出す人は少ない。
少しずつは出しているので、注意して見ていないと分からない。
上から目線では、見えないでしょう。
こういうことが起こるのは、
お互いに寄り添っていないから、
お互いに信頼していないから、
「どうせ無理だわ…」と諦めているから・・・。
では、どうやって解決していくか?
私はシンプルに答えます。
「話し合う」しかないと。
話し合いに必要なのは、場の雰囲気、空気感です。
押さえつけることなく、
安心、安全で、
相手の言い分をじっくりと聞き、
こちらの想いも告げる。
最初からは無理でも、少しずつ本音を語っていく。
こんな感じでしょうか。
そうやって時間をかけて、
少しずつお互いを分かり合っていくことが
勝てるチームをつくる第1歩だと確信しています。
あなたの組織は、そんな「話し合い」ができていますか?