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北山敬三のブログ
「忙しくて時間がない!」と言うなかれ
問題の多い組織でよくある話ですが、
「そんなに困っているのなら、もっと話し合えばいいのに・・・?」
と言うと、
「本当に忙しくて、忙しくて、話し合う時間なんてありませんよ」
という半分切れかかった返事が返ってくる(笑)。
私から言わせると、
話し合わないから、時間が無くなっているのに・・・。
ここに気づいて欲しい。
そうは言っても現状は、
「時間がないから、忙しいから、話し合いをする時間がない」と言い張る。
そうすると、
今までと同じやり方を続けるので、
同じ結果しか出ない。
「時間がない!」という負のループが永遠と続く。
これでは、組織は一向に良くならない・・・。
話し合いをするとは、これまでのやり方を変えることです。
「これまでのやり方を変える」とは、ある種の自己否定。
自己否定を悪い意味にとらえるのではなく、
「今の自分のやり方は本当に正しいのか?」
「本当に、このやり方で上手くいくのか?」
ということをちょっと立ち止まって考えてみるということ。
他人ではなく、「自分に指先を向けてみる!」とも言います。
そういった時間を意図的に作らないと、気づきなど生まれないし、
気づかなければ良くなっていくことなどない。
更に言うと、これは一人では難しい。
どうしても慣れしたんだ自分のパターン、思考習慣に捉われてしまうからです。
通常、人は自分自身に対して、厳しい意見など言いませんからね(笑)。
みんなで話し合いをする時には、
お互いに少しくらい厳しいことが言い合えるように、
誰かが話し合いの進行を務めたり、
話し合いのルールを定めて、
場の雰囲気づくりをして活性化させると良いでしょう!
思い起こせば、
「ウチは、チームコーチングや研修を行う時間がない!」
と言い張った組織で時間が取れなかった組織は一つもなかった。
話し合って、工夫して、お互いに譲り合えばいくらでも時間は作れた。
時間が作れない!
ではなく
時間を作ろうとしていなかった!
ということに気づければいいですね。