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変わるとは、自分の価値観・信念を手放すこと・・・

2019/09/08
北山 敬三

 

セッションの話し合いの中で、
部下の言葉に社長が反射的に怒りを露わにした。
周りからすればどうでもいいことなのに、
自分の価値観と違うからと社長がその部下を批判を始めた。

側にいた社員さんたちから、
また、いつものが始まったよ。
見苦しいなぁ。
これだから、誰も何も言えなくなるんだよ。
そんな声が聞こえた。

セッションが終わり、珍しくその社長が二人の部下と話し合っていた。
「なぜ、あの時あんなに怒ったんですか?」
そう問われた社長は、
「そりゃそうじゃろう。あんな言われ方をしたら誰だって腹が立つと思わんか?」
「ワシのプライドを守りたかったんよ。ちっちゃいかもしれんがの・・・」
そして、
「でも、ワシをバカにしたようなあの発言が許せんかったんじゃ」
そう答えた。

唖然としながらも、もう一人の部下が、
「彼にそんな意図はなかったですよ。捉え方が間違っていますよ」
そう助言したが、全く聞く耳を持たない。
「どこがそうなんじゃ。あの間違いを正さないと気が済まんかった。
それとも、ワシが間違っているというんか・・・」

と、ただただ自分の正しさを社長は主張する。

それでも、懸命に想いを伝える部下たち。
伝わらない歯がゆさを感じながらも、社長への愛情は痛々しいくらい伝わってくる。
素晴らしい社員さんたちだ。

1時間ほどだろうか
部下がこれほどの情熱を傾けてあれやこれや伝えても、
「意味が分からん。理解できん。あいつの発言が許せん」と社長は繰り返す。
残念ながら、理解しようと歩み寄ることもないように見えた・・・。

一方的に自分が正しいと主張しても何も解決しない。
今の日韓問題みたいだった。

自分の正しさを競い合えば、必ず争いになる。
自分を尊重して欲しければ、まずは相手を尊重すればいい。
それぞれに「正しさ」があり相手の「正しさ」を尊重する。
異なる「正しさ」を持った者同士が、協力していくためには、これしかない。

その状態を作るためには、相手を非難することをやめて相手を知ること。
相手は自分の言い分をどのように受け入れたのか?
その時私は、彼の言い分をどのように受け容れ、どう反応したのか?
それをお互いに知ること。
決して感情的にならずに相手の立場を想像してみるといい。

この社長が持ち続けているその価値観や信念が手放せた時に、社長は変われる‼️
部下のその発言を許せるようになった時に。

社長に必要なのは、自分の価値観と信念を手放す勇気。
そこに気づいたら、変われる。
彼らの会話を聞きながらそう思った。