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木村尚敬さん著書 「修羅場のケーススタディ」より

2021/08/30
北山 敬三

 

 

本日のブログは、最近読んだ本の紹介です。

 

 

数多くの企業で経営改革をしてきた木村さんの著書の序章から気になったところを

要約して紹介します。

 

 

危機感があって潰れそうな会社や組織ではなく、

明日死ぬわけではないのだが、慢性的な疾患を持っている企業が、

まだ余力があるうちに組織改革を行う方が現状維持バイアスや同調圧力の抵抗を受ける。

 

こういった改革では、

「リーダーがいかにリーダーシップを発揮するか」にかかっているが

実際にリーダーシップを発揮している人はごくわずかという現実がある。

 

この30年で求められるリーダー像が変わりました。

かつての日本企業は改善の積み重ねで勝つことができました。

この時代のリーダーは

「どうすれば品質を上げられるか?」

「どのようにして原価を下げるか?」

といったHOWに対する答えを出すことでした。

そう「正解探し」をしていれば良かったのです。

 

しかし、非連続の時代は、それでは到底太刀打ちできません。

全く新しいアイデアを生み出したり、

抜本的に仕組みを変えていかなければ、

激変する環境に対応することは不可能です。

 

今のリーダーに求められるのは、

「何を変えるべきか?」

「何を生み出せばいいのか?」

というWHATの問いであり、

「そもそも、なぜそれをやらなければいけないのか?」

という本質を問うWHYを考えることです。

 

HOWに対する問いには、答えがあります。

ロジックや数字を適切に使うことで、回答を導き出してきました。

一方で、

WHATやWHY の問いには、正解がありません。

非連続な環境変化の中では、過去の成功体験や従来の常識が役に立たない。

次に何をすれば上手くいくかなど、誰にも分かりません。

 

しかしリーダーは、

正解が分からなくても、いくつかの仮説を立て、

その中から選択という意思決定をしていかなければならない。

正解のない時代は、自ら思考し、行動することで、生き抜く力を身につけるしかない!

これは正解がある問いを解く作業とは比べものにならないほど難しく、

覚悟を必要とします。

 

残念なことに、日本のリーダーの多くは、自分の役割の変化を認識できていません。

いまだに目の前の問題には正しい答えが存在すると信じ込み、

見つかるはずのない正解を探して右往左往しています。

さらに、

自分で正解を探そうとするならまだしも、

「自分の上司は何を正解と考えているのか?」

を探ることばかり考えているリーダーが多くいるというのが現実です。

 

 

新しい時代のリーダーシップを発揮するにはどうしたらいいのか?

 

何事においても「自分はこう思う」「自分はこう判断する」という

意思表示を明確に行う。

これを「ポジションをとる!」と言います。

 

何かの課題に直面した際、情報を分析して経営トップや上司のところに持っていき

 

「AとBという選択肢がありますが、いかがいたしましょうか?」

とお伺いを立てるのではなく

 

「AとBという選択肢がありますが、私はAだと思うので、それでいかせてほしい」

と言えるかどうかが問われています。

 

一見、当たり前のことのようですが、

これまでの日本の組織だと、お互いの空気を読み合い、

全員が納得できる落としどころを探るというプロセスを経てきました。

こうした意思決定に慣れてしまっているリーダーは、

自分のポジションをとることをためらい、つい相手の顔色をうかがってしまいます。

あるいは、

あるはずのない正解を求めて、悩み続け、いつまでも決め切ることが出来ない。

 

そう考えると、

ポジションをとるためには、しっかりと考え、覚悟を持って臨まないといけない。

そして、決めたことをやり切らなければいけない。

 

 

 

何かの課題に直面した際に、

正解探しを止めて、正解のない問いに対してポジションをとる!

いくつかの仮説を立て、その中から選択という意思決定をしてやり切る!

「リーダーの仕事のやり方が変わった!」ということに改めて気づかされました。